大洋丸>天野編著・本庄序文

「本庄栄治郎・序文」坂本さんの教示で、本庄が洋行の帰途昭和12年10月、大洋丸乗船者だったことがわかった。深井の書誌学の師天野敬太郎編「論文総覧」の序文執筆者である本庄を覚えていた深井は、同序文再見のため同書所蔵の深川図書館に予約した。23日予約本未着のまま、同日文献探索・談話会にあらわれた坂本さんが、同書および追編分の序文コピーを示された感謝。昭和2、3年刊の序文には、我が国には書籍誌(ビブリオグラフィ)に見るべきものがなく、学者は博覧旁捜に疲れていたが、天野氏は我が京都大学司書で精励恪勤の士、数年来勤務の余暇に専門雑誌100余種の創刊号からの論題を詳細な件名に分類し、研究者に与える便益は多大、と評価の言を記している。深井の文献探索テーマ「大洋丸」と先師天野は文献上、このような結びつきを実現したわけである。坂本さんに改めて御礼申し上げる。