大洋丸文献探索>佐藤祐弘記事要約>杉田一家神戸港出帆

○「大洋丸」のフィルムを保存していたのは鎌倉市の杉田操さん(70)。
昭和6年と翌年の4月、税関職員だった父の勤務先上海へ向け、
杉田さん一家が大洋丸神戸港から出帆する時の様子を、知人
のカメラマンが16ミリで撮影したもの。残っているのは約5分間で、
見送りにきた親戚らとの、ほのぼのとしたやりとりを収めている。
(「続・大洋丸誌」 佐藤祐弘 1995.12 p251 佐藤祐弘ほか)

●このフィルム一件は、まず早大前和食の水野さん発見の毎日新聞
記事を見せてもらい、旧知の大洋丸会の佐藤さんに、フイルムを
貸与依頼し、コピーさせてもらい、返却したので、所蔵している。
この頃、江東図書館で「豪華客船」とかいうビデオを発見、借用して
見ると、一瞬であるが、上空から出航の「大洋丸」が撮影されている
箇所を見つけ、コピー所蔵となっている。その後、佐藤さん編集発行
の、この「続・大洋丸誌」を寄贈してもらったのだった。

◎太平洋航路の戦前の豪華客船の回想記、ビデオなどは、かなり編集
発行されていると予想される。そのなかから「大洋丸」発見も
丁寧に調査すれば、見つかる可能性があることが、これだけの深井の
経験からもいえる。内外の映画をビデオでにて、そのなかから図書館
場面を発見すること久しい一橋大の飯島さんの苦労が思い出される。