大洋丸>御乗船記念芳名録」(大洋丸、昭和12年)

○「日本経済新聞」2004.9.9朝刊p44記事中の「大洋丸」を、ハガキで教えてくれた坂本さ

んが、またまた「大洋丸」が「日本の古本屋」に、出ていると教えてくれた。既に登録済み

のネットの「日本の古本屋」を、久しぶりで開いてみると、大洋丸の絵葉書などのなかに混

じって、ほしいものは、なんといっても「御乗船記念芳名録」(大洋丸第62次復航、昭和12

年)であった。これまでに、まとまって大洋丸乗船者がわかったのは『布哇年鑑1934-

1935』であった。仏教の暁烏敏、飛行士東善作神道研究家J.メーソン、撮影技師三村

明、デ杯選手山岸二郎・中野文照、俳人萩原井泉水、指揮者近衛秀麿、日本文化史文学博士

木村正治、教育家小原国芳、活花の押川如水、政治家鳩山一郎、ほんとうにこれらの人物が

どんな人物か「大洋丸」乗船者であるために、自分が伝記や辞書類をよく読み、その人を知

ることを通じて、日本の近代を人より違う角度で、知るようになったことを思うと、実に不

思議である。そんなわけで、この大洋丸乗船者が、また一度に沢山わかると思われる芳名録

を「買い物籠」に入れた。新しい知人が出来るのが楽しみである。坂本さんに、お礼をいわ

ねばならない。本屋は九州諫早市の「あ〜る書房」である。いつ頃到着するかが待たれる。

どんな事情で、この本屋が入手したのであろうか。横浜の日本郵船歴史博物館のサイトの

「よくある質問」の答えでは、戦前の乗船名簿は、全然所蔵してないといっている。学芸員

の吉野さんに、本当に一冊もないか、調べておいてくださいと、電話した。自分が買ったと

なると、思いがけない質問の電話をするもの、おかしい。