○引続き太平洋航路の日本郵船の出船入船の乗船者を抄録する。

●「布哇年鑑1933-1934」より。
昭和7年1月29日」横浜よりの秩父丸で有名な東京帝大、塩田広重博士寄港、桑港よりの春洋丸では英学者市川三喜博士寄港(p23)
昭和7年2月16日」桑港よりの秩父丸で樺山愛輔伯、飛行家東善作氏寄港(p23)

○この飛行家東善作氏は深井郷里石川県羽咋郡の出身、羽咋市歴史民俗博物館と河北郡高松図書館が東善作を出身者として扱い展示している。

●「布哇年鑑1933-1934」より。
昭和7年3月1日」桑港よりの龍田丸で岡本一平画伯寄港(p24)
昭和7年3月25日」横浜よりの「春洋丸」で元労農党首大山郁夫氏夫妻来布(p24)
昭和7年4月21日」横浜よりの龍田丸で新渡戸稲造博士夫妻寄港、同船でホノルルの全米貿易会議に出席する日本代表一行来布(p24)
昭和7年5月10日」桑港よりの「龍田丸」で小説家藤森成吉氏寄港(p24)
昭和7年5月19日」横浜よりの浅間丸でオリンピック日本馬術選手一行寄港(p24)
昭和7年5月27日」桑港よりの大洋丸で昨秋六大学リーグ戦の覇者立教野球団来布(p25)
昭和7年6月30日」第一次オリンピック日本選手団62名、割れるが如き歓迎裡に龍田丸で寄港、夜ヤング・ホテルで盛大な歓迎晩餐会開催。早大野球団来布(p25)
昭和7年7月9日」オリンピック日本選手第2軍76名在留民の歓呼に迎えられて「大洋丸」で寄港(p25)
昭和8年2月9日」横浜よりの「大洋丸」で暁烏敏氏、来布(p28)
昭和8年4月11日」横浜よりの「大洋丸」で13年ぶりに日本ビール到着、ビール景気に湧く(p29)