大洋丸>本庄栄治郎序文

「本庄栄治郎序文」坂本さんからの報知で、本庄栄治郎が大洋丸乗船者だった記事は、
昭和12年4月15日、箱根丸で神戸発、5月23日マルセイユ、ベルリンから欧州を旅行、英国から米国へ、10月7日桑港から「大洋丸」に乗船、24日横浜に帰着(「本庄栄治郎著作集10」清文堂 1973 p370)とあったが、本庄栄治郎は「天野敬太教授著作目録」(「図書館学とその周辺」巌南堂書店1971p1029 深井人詩)に見える。「論文総覧」の序(宮本英雄、本庄栄治郎)と「論文総覧追編」の序(森口繁治、本庄栄治郎)にある。「論文総覧」は明治初年から昭和2年までの雑誌100種の記事索引である。江東区では深川図書館だけが所蔵しているので予約する。どんな序文を本庄栄治郎は、深井の先師天野のために書いているのであろう。深井が天野に会うまえから関心をもっていて、天野にあってから、調査方法を学んで調べはじめた「大洋丸」に、天野のために序文執筆の本庄栄治郎が乗船していたのである。天野敬太郎と「大洋丸」は、結びつかないものと考えていたが、坂本さんの教示で結びついたわけである。