大伴家持>天平16−18年

天平16−18年」
(小野寛)巻16までの歌と巻17以後の歌記録は性格が全くことなる。歌記録に対する態度の変化で、天平16年後半から18年の2年間に起こった。天平17年正月7日、家持は従5位下に叙せられた。しかし、官を得るのは天平18年3月10日の宮内少輔任官までなかった。1年2箇月の間、位階のみがあって官職がなく、いわゆる散位であるが、この期間家持は万葉集の編纂にたずさわったのではないだろうか(「万葉集講座6作家と作品2」有精堂1977 p230)