大洋丸航海日誌

大洋丸にあの時乗船の特別扱い事務員は海軍大将鈴木貫太郎の甥海軍少佐鈴木英氏だったことを戦後に知った。彼は永野軍令部総長のいた海軍中枢作戦部に次のような内容の報告をしている。真珠湾には爆撃隊の大部分がいるようで、陸戦や防空部隊の大部分はホイラー飛行場にいる。ホノルルにいた間に出入りした大型艦はオーガスタ型2隻、アストリア型1隻、1万トン級巡洋艦またはカリフォルニア型戦艦1隻などが望見できた。
(「朝日新聞」1991.10.25 p5 二口一雄)