大洋丸航海日誌

○天命を感じた瞬間だったかもしれない。2001年の初夏、商船の画集をめくっていると、紺色の船体と大洋丸の3文字が目に留まった。学生時代に耳にした、この船の悲劇が頭をよぎった。第2次大戦のさなかに九州西方に沈んだ商船と、遺族の嘆き。抑えきれない気持ちがこみあげてきた。戦時中に沈んだ商船を1隻ずつ書き留めておきたい。
(「毎日新聞 46924」2006.9.2d p2 三輪祐児)

*この記事も坂本さんから報知された。他の資料の調査に追われて、図書館に行く毎に毎日新聞縮刷版を予約するのが遅れ、現物をコピーし、入力するのが今日にになってしまったのです。坂本さん、申し訳ありません。それというのも、やはり坂本さん報知で、この三輪さんが著者の本を先に読んで結果をこの掲示板にすでに書いていたからでもあります。三輪さんのこの記事を読んで驚いたのは、最初の動機が同じ大洋丸なのに、深井はあくまで大洋丸だけ、三輪さんは他の撃沈商船に向かっていたということです。