大洋丸文献探索>二口一雄記事要約>ハワイ偵察報告書

○「大洋丸」一航海の報告は「ハワイ方面偵察報告 海軍中佐前島寿英 海軍少佐鈴木英 昭和16年11月17日」として海軍専用の罫紙26枚にまとめられた。航空関係、空母所在真珠湾周辺の海水透明度、防潜網の伸張状況、米艦隊の動静、北太平洋の気象を網羅していた。大洋丸のホノルル財舶中に出入りした大型艦は、オーガスタ型2隻、アストリア型1隻、一万トン型巡洋艦、メリーランド型またはカリフォルニア型戦艦い隻などが望見できた。(「豪華客船の航跡」 成山堂書店 1988 p126 二口一雄)
●この報告書を、著者の二口一雄さんはどこで見られたのだろう。この本のp125には、墨書された
「軍極秘」の判が押された表紙が図版となって、掲載されているのだ。まずは防衛庁防衛研究所図書館の所蔵が考えられるが、ここでも入手文献の入手経路や閲覧の細部がしるされていたらなあとの
思いがしてくるのである。